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廃墟の落書き

怖いコピペとして、以下のものがある。 俺が小学生の頃の話。 俺が住んでいた町には廃墟があった。 2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートで出来ていた。 ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、 地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。 ある日、俺は友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。 まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。 そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。 友人と近づいて確認してみると、扉の前に「わたしは このさきの へやに いるよ」と書いてあった。 俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。 歩いていくと分かれ道に突き当たって、壁に「わたしは ひだりに いるよ」と書いてあった。 少し怖かったけれど、俺と友人はそのままひだりに進むことした。 すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に「あたまは ひだり からだは みぎ」 と書いてあった。 友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げ出した。 でも俺はその場所にとどまって、勇気を出してみぎの部屋に行くことにした。 部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に「わたしの からだは このしたにいるよ」 と書いてあった。 下を見ると、「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」。 俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。 それからはもう、その場所には近づいていない。 自分はこのコピペを、単に廃墟に怖い落書きがあったという話だと思っていた。 しかし検索してみると、このコピペを「意味が分かると怖い話」(以下「意味怖」)として紹介しているページが多くある。 その「意味」とは、「最後の『ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね』は落書きではなく声である(この文のみ「書いてあった」と書かれていないため)」というものだ。 というわけで今回は、このコピペの起源と、本当に「意味怖」なのかを調べてみた。

女子力

概要

女子力とは、サブカルチャー作品において見られる、主に女性のみが持つとされる特殊な能力のことである。

また、女子力を持つキャラクターが登場する作品のことを、「女子力のある作品」ということもある。

なお、作中に登場する能力者が全て女性というだけでは、その能力を女子力と定義することはできない。

まれに男性キャラクターの中にもこの能力を持つものがいるが、その場合そのキャラクターを「女子力がある男性」と言う。


設定による分類

明示的女子力

作品内で、「女性しか特殊能力を持たない」と明言されているとき、その特殊能力を特にこう言う。

みなし女子力

作品内で、はっきりと「女にしか能力者がいない」と述べられていないとき、その特殊能力を特にこう言う。

能力者にどれだけ女性が多ければ女子力とみなせるのかについて、一般的には二項分布が用いられる。



一般的に、みなし女子力は1%水準で検定することが多い。

よって、全員が女性の場合は7人以上、男性が1人混じっている場合は10人以上能力者の女性がいるとき、その作品にはみなし女子力がある、と判断される。


能力行使の形態による分類

直接的女子力

本人が直接超常現象を起こす場合、その女子力を特にこう言う。

能力により武器を生成・召喚する場合や、変身してから能力が使えるようになる場合も、こちらの分類になる。

間接的女子力

女性のみが使用できる道具や、操縦できるロボットがある場合、それを扱える女子力を特にこう言う。

なにか装備していても、それを介して能力を使わない場合は、「直接的女子力」に相当する。


能力獲得の原因による分類

感染型

特殊なウイルスの感染によって女子力を得たタイプ。

被曝型

未知の物質にさらされて女子力を得たタイプ。

改造型

特殊な機械やナノマシンを体内に埋め込んだり、投薬・DNA操作をしたりして、女子力を得たタイプ。

装備型

改造型と似ているが、こちらは女子力を得るのに使うのが着脱容易な道具である、という点に違いがある。

超常型

神や精霊との契約や、呪術など、特殊な現象を起こして女子力を得た場合、こう呼ばれる。

ファンタジー作品でよく見られるタイプ。

人造型

特殊能力を持つ人造生物が、女性の姿をしている場合にこう言う。

ベースがクローンである場合は、改造型に分類する。

なお、女性型アンドロイドはこの区分になる。

生得型

改造型でも人造型でもないのに、生まれつき女子力を有するタイプ。
中には、精神的ショックや身体の成長等により、特殊能力が使えるようになるものもある。


能力獲得の原理による分類

性未分化説

ヒトは発生初期皆女性である、という説から生まれたタイプ。

その状態で感染や被曝、改造を受けたため、女性しかいないという説明がなされる。


正確に言うと、ヒトの胎児はもとは全て女性、というのは間違いで、男女未分化という方が適切である。

発生が進むにしたがって男女の違いが生じるが、Y染色体上の遺伝子がない場合には女性の体で生まれてくる、というのが正しい。


つまり、感染や被曝、改造により、Y染色体上の性決定遺伝子の発現の阻害、またはY染色体そのものの除去が起きてしまい、女性の能力者しか存在しないということのようだ。


Y染色体説

Y染色体ないし座乗する遺伝子が特殊能力を阻害するため、女性にしか能力が発言しない、という説。


精神説

女性特有の感情や欲求が、女子力の発揮に役立つという説。

この説をとる作品では、女子力のある男性が登場することも多い。


合理説

女性特有の適性などは存在しないが、何らかの合理的な理由に基づき、女性を感染・被曝・改造する場合に、こう言う。

直接的女子力のみ、この区分になる(「疑似的女子力」参照)。

女子力のある男性が登場しやすい。


生命力説

女性のほうが生命力が強いため、女が能力者として選ばれるという説。

「生命力が強い」という利点により、感染や被曝、改造に耐えられたり、特殊能力を使用しても疲労が少なかったりするようだ。


純潔型

女性の純潔さが能力の源となるもの。

処女性が失われると、能力も失われる。


不明説

女にだけ能力がある理由が不明なもの。

みなし女子力だけでなく、明示的女子力の中にも、この分類に入るものがある。

分類例

タイトル能力者設定形態原因原理
魔法少女まどか☆マギカ魔法少女明示直接超常精神
CLAYMOREクレイモア明示直接改造合理
エルフェンリートジルペリット明示直接感染不明
ブラック・ブレット呪われた子供たち明示直接感染性未分化
けんぷファーケンプファー明示直接装備不明
アルトネリコレーヴァテイル明示直接人造Y染色体
戦姫絶唱シンフォギア装者みなし間接装備不明
結城友奈は勇者である勇者明示直接契約不明
GUNSLINGER GIRL義体みなし直接改造不明
ストライクウィッチーズウィッチ明示直接超常不明
舞-HiMEHiME明示直接生得不明
舞-乙HiME乙HiME明示直接改造Y染色体
屍姫屍姫明示直接超常合理
ローゼンメイデンローゼンメイデン明示直接人造合理
IS<インフィニット・ストラトス>特になし明示間接生得不明
死んだ女は歩かないチェンジリング明示直接感染不明


疑似的女子力

女性特有の適性があるわけでもないのに、別の合理的な理由で、「間接的に」能力を行使する女性が多いとき、こう呼ばれることがある。

例として、女性の方が体が小さくコックピット内では有利であるとか、何らかの原因で男性が激減しているため、女性が武器やロボットを使って戦わざるを得ないなどがあげられる。

これは、特殊な能力または素質が女子力には不可欠だという考えからだが、主観に基づく区分だとして、間接的女子力の目的達成説に分類すべきだ、との説も根強い。

また、女性の中に能力を持たない人間がいるために、その者が捨て石にされる場合は、特に「マイナスの女子力」と呼ばれることがある。


女子力アップ

初期は女子力のない作品だったものが、シリーズを重ねるごとに女性能力者が増え、女子力のある作品になること。

初期メンバーが5人で、女子力がなかったセーラームーンが、シリーズごとにセーラー戦士を増やし、女子力を得たというのが、その代表的な例である。


女子力の歴史

女子力を持つ最初のキャラクターは、『ファイブスター物語』(永野護、1986-)に登場する生体コンピュータ、ファティマ・ファティスだとされる。

ただ他の作品でも女子力が見られるようになったのは、『美少女戦士セーラームーン』(武内直子、1992-1997)がきっかけである。

『美少女戦士セーラームーン』は女児のみならず大人にも人気を博したが、その影響か、これ以降女子力のある作品が多く見られるようになった。

例として、『サクラ大戦シリーズ』(1996-)や『セイバーマリオネット』(1994-)などがあげられる。

例から分かるように、女子力のある作品の多くは男性向けコンテンツであるが、近年女児向けの『ハピネスチャージプリキュア!』(東映、2014-2015)にて、女子力が久々に登場した。


中二病との関係

女子力はしばしば、大人になると能力を失うという「中二病」と関係している。

これは魔法少女ものによく見られる、「大人になり、魔法が使えなくなる」という展開の影響であるとされる。

また「女力」ではなく「女力」という用語が使われるのは、中二病と女子力を併せ持った作品が多いからだ、という説がある。






『死んだ女は歩かない』(牧野修、2010)を追加。

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