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廃墟の落書き

怖いコピペとして、以下のものがある。 俺が小学生の頃の話。 俺が住んでいた町には廃墟があった。 2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートで出来ていた。 ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、 地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。 ある日、俺は友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。 まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。 そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。 友人と近づいて確認してみると、扉の前に「わたしは このさきの へやに いるよ」と書いてあった。 俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。 歩いていくと分かれ道に突き当たって、壁に「わたしは ひだりに いるよ」と書いてあった。 少し怖かったけれど、俺と友人はそのままひだりに進むことした。 すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に「あたまは ひだり からだは みぎ」 と書いてあった。 友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げ出した。 でも俺はその場所にとどまって、勇気を出してみぎの部屋に行くことにした。 部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に「わたしの からだは このしたにいるよ」 と書いてあった。 下を見ると、「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」。 俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。 それからはもう、その場所には近づいていない。 自分はこのコピペを、単に廃墟に怖い落書きがあったという話だと思っていた。 しかし検索してみると、このコピペを「意味が分かると怖い話」(以下「意味怖」)として紹介しているページが多くある。 その「意味」とは、「最後の『ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね』は落書きではなく声である(この文のみ「書いてあった」と書かれていないため)」というものだ。 というわけで今回は、このコピペの起源と、本当に「意味怖」なのかを調べてみた。

影の大王(Shadow Lord)

影の大王、きつねのごとく狡猾にして、あきらめることを知らず。そのケダモノの怒りと嫉妬においては、千年の時も一瞬にすぎない。
Emily Rodda (2004) Deltora Quest 3 #4 The sister of south. Scholastic Australia
翻訳:上原梓(2005)デルトラ・クエストⅢ 4 『最後の歌姫』 株式会社岩崎書店 p.309

概要

影の大王(Shadow Lord)は、デルトラ・クエストに登場する悪役で、影の王国を支配する魔法使いである。

よいものや美しいものは破壊したがる残忍な性格で、嫉妬と憎しみの塊。

手のひらに目のついたマークをシンボルとしており、反抗したものや奴隷には、このマークの焼印を押す。

完全なデルトラのベルトが存在する限り、影の大王はデルトラ王国には入ることができない。

しかしデルトラのベルトが破壊される前から、「四人の歌姫」や水晶の机がデルトラにあったことから、影の大王本人でなければ、ベルトがあってもデルトラに入ることができるようである。

『最後の歌姫』でのリーフの発言からすると、優に1000年は生きているようだ。




策略

影の大王は手始めに、「銀の海」に浮かぶとある島を侵略することにした。

この島には四姉妹が住んでおり、彼女たちの美しい歌声でその島は満たされていた。

影の大王はその声の美しさを嫌い、彼女たちをばらばらに幽閉。

それでも四姉妹はめげずに歌い続けたため、怒った影の大王は、とうとう四姉妹を殺してしまった。

その結果、歌声の封印が解けて怪物が現れ、そのせいで島は沈んでしまった。


次に彼は「竜の地」にたどり着いたが、追い払われてしまい、山向こうのピラを支配することにした。


ピラは、笛長の吹く「ピラの笛」の魔力によって守られていた土地だった。

笛長は選挙で選ばれるのだが、あるときどうしても笛長が決まらなくなる事態が発生した。

影の大王はそれに付け入り、候補者たちを煽って事態をさらに膠着させたのだ。

笛長選びがとうとう争いにまで発展したところで、影の大王はすかさず「笛を分割すればよい」と提案した。

ピラの民はそれに従ったが、当たり前のことながらそれでは笛をふけない。

その結果ピラは影の大王の手に落ち、ピラの民は自身の魔力で地下に避難した。

そしてピラは「影の王国」となった。


「影の王国」で十分力を蓄えた影の大王は、とうとう念願の「竜の地」への侵略を開始した。

恐れていた竜も、鳥の怪物アクババを差し向けることで何とか対処できた。

しかしデル族のアディンが「竜の地」に伝わる七つの宝石を集めたことで、強力な魔力を持つデルトラのベルトが完成してしまった。

これには影の大王も勝てず、「影の王国」へと撤退したのである。


しかし影の大王はあきらめてはいなかった。

彼は自分の息のかかったものたちを、かつての「竜の地」、デルトラ王国へと送り込んだ。

そしてデルトラ王たちを少しずつ骨抜きにしていったのだ。

デルトラのベルトの真の力は、民たちからの信頼がなければ発揮できないのである。

そして魔力が十分減ったところでデルトラのベルトを破壊。

デルトラは影の大王に支配されてしまった。


また、影の大王は上記以外にも、「転換計画」や「四人の歌姫」計画なども実行した。


参考文献

Emily Rodda, Deltora Quest. Scholastic Australia
翻訳:岡田好惠、上原梓『デルトラ・クエスト』 株式会社岩崎書店

Deltora Quest Wiki

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