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廃墟の落書き

怖いコピペとして、以下のものがある。 俺が小学生の頃の話。 俺が住んでいた町には廃墟があった。 2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートで出来ていた。 ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、 地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。 ある日、俺は友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。 まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。 そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。 友人と近づいて確認してみると、扉の前に「わたしは このさきの へやに いるよ」と書いてあった。 俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。 歩いていくと分かれ道に突き当たって、壁に「わたしは ひだりに いるよ」と書いてあった。 少し怖かったけれど、俺と友人はそのままひだりに進むことした。 すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に「あたまは ひだり からだは みぎ」 と書いてあった。 友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げ出した。 でも俺はその場所にとどまって、勇気を出してみぎの部屋に行くことにした。 部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に「わたしの からだは このしたにいるよ」 と書いてあった。 下を見ると、「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」。 俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。 それからはもう、その場所には近づいていない。 自分はこのコピペを、単に廃墟に怖い落書きがあったという話だと思っていた。 しかし検索してみると、このコピペを「意味が分かると怖い話」(以下「意味怖」)として紹介しているページが多くある。 その「意味」とは、「最後の『ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね』は落書きではなく声である(この文のみ「書いてあった」と書かれていないため)」というものだ。 というわけで今回は、このコピペの起源と、本当に「意味怖」なのかを調べてみた。

猫の大きさ

猫の大きさにどうして幅がないのかについての回答コピペが話題になっている。

アップルパイ さんの質問:
犬には超大型犬から極小犬までいますが、猫はそんなに大きさに差がないのはなぜですか?

小原(新潟大農学部助教授) さんの回答:
ネコでも作ろうと思えば野生の近縁種や大型種を掛け合わせて
もっと大きい猫種を作れると思いますし、
可能なら手っ取り早く、トラやライオンを数世代にわたって
大人しい性格の個体を選別して繁殖させ家畜化することもできるでしょう。
でも、道を歩いていて体高1mの野良ネコがいたら、あなたは恐くないですか?
100kg近くにもなる犬種を特別な許可無しに飼えるのに、
15kg以上のネコ科の動物を飼うのに保健所と警察の許可がいるのは何故でしょうか。
答えは単純明解、イヌとネコでは戦闘力が違い過ぎるからです。
セントバーナードやマスチフと同大のネコはピューマやヒョウですが
ピューマは体重350kgもあるグリズリー(アメリカクロクマ)より強い猛獣です。
30kgほどのオオヤマネコでも、シカやイノシシを殺します。
今のネコの大きさ(3~12kg)が普通に人が危険無く飼える限界なのです。 

どこ起源のコピペなのか調べてみた。


本文で時期指定検索して引っ掛かった2chのスレッドから、転載元のIDが分かった。

そのIDで調べると興味深いスレが見つかった。

【科学】 チワワやパグ、なぜ小さい? DNAの変異、成長抑制 米国立ヒトゲノム研究所やユタ大などが発表



そしてこのスレによれば、この書き込みもオリジナルでなく、独身男性板に書き込まれたのが最古らしい。

それ以上はたどれなかったので、このコピペに登場する新潟大学の小原助教授(当時)の情報を調べてみる。



Webアーカイブによれば、新潟大学農学部がwebサイトを作ったのが1996年の9月19日である。

そしてアーカイブで読める最古のページは1998年の2月6日であった。

ここから現在までのページを調べたが、小原という苗字の教員は見つからなかった。



というわけで、この書き込みが実際にあったものならば、それは質問サイトか何かに1998年以前に載せられたものということになる。

素人の自分にできることはここまでであった。





小原助教授(当時)が実在の人物かどうかはさておき、この回答はおかしいと自分は思う。

イヌに比べてネコのほうが強いということがちゃんと説明できていないからである。

イヌと違ってネコはクマを倒せる、と発言しているが、そりゃあ大型ネコとして例に挙げたのは猛獣ピューマなんだからそんなこともあるだろう。

それに回答者は、イヌがクマを倒せないとも発言していないので、消化不良の感が残る。



加えて、アメリカクロクマとグリズリーを同格に扱っているのも妙である。

アメリカクロクマの学名はUrsus americanusで、グリズリーはUrsus arctosなので、別種である。

googleで画像検索すると分かりやすい。

別種の生き物を研究者がまぜこぜにするのはいかがなものか。



というわけで、自分はこの回答を鵜呑みにするのはよくないと思う。

では「なぜネコの大きさには幅がないのか」という疑問の答えは何か、と言われても専門家でない自分には分からない。

そのあたりに関しては、上で紹介したスレで議論されていたので、ご参考までに。

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