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廃墟の落書き

怖いコピペとして、以下のものがある。 俺が小学生の頃の話。 俺が住んでいた町には廃墟があった。 2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートで出来ていた。 ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、 地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。 ある日、俺は友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。 まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。 そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。 友人と近づいて確認してみると、扉の前に「わたしは このさきの へやに いるよ」と書いてあった。 俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。 歩いていくと分かれ道に突き当たって、壁に「わたしは ひだりに いるよ」と書いてあった。 少し怖かったけれど、俺と友人はそのままひだりに進むことした。 すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に「あたまは ひだり からだは みぎ」 と書いてあった。 友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げ出した。 でも俺はその場所にとどまって、勇気を出してみぎの部屋に行くことにした。 部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に「わたしの からだは このしたにいるよ」 と書いてあった。 下を見ると、「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」。 俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。 それからはもう、その場所には近づいていない。 自分はこのコピペを、単に廃墟に怖い落書きがあったという話だと思っていた。 しかし検索してみると、このコピペを「意味が分かると怖い話」(以下「意味怖」)として紹介しているページが多くある。 その「意味」とは、「最後の『ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね』は落書きではなく声である(この文のみ「書いてあった」と書かれていないため)」というものだ。 というわけで今回は、このコピペの起源と、本当に「意味怖」なのかを調べてみた。

七つの宝石(seven gems)

概要


デルトラのベルトにはまっている七つの宝石で、それぞれに強い魔力を持つ。

もともとはデルトラ七部族がそれぞれ持っていた宝石であった。

それを初代国王アディンがベルトに集め、影の大王を追い払ったのが、デルトラ王国の始まりである。

またベルトの宝石は出土した地域と深いかかわりがあり、またそこを縄張りとする竜とつながりがある。



七つの宝石

トパーズ(Topaz)

デル族(Del)の宝石。

誠実(faithfulness)を象徴する石で、黄金色に輝く。

精神を洗い清める力があり、頭をさえさせたり幻覚を解く力がある。

そのため謎解きの場面では幾度となく活躍したほか、幻を見抜くことにも使われた。

またこの宝石は、霊界とつながる能力ももち、霊と交信することができる。

そして、夜への恐怖から身に着けたものを守るという能力もあるらしい。

月が満ちるほどその能力は増すが、欠けるほど力がなくなるというのが、玉にきずといえる。

影の大王により、沈黙の森(Forests of Silence)に隠された。


ルビー(Ruby)

ララド族(Ralad)の宝石。

幸福(happiness)を象徴する石で、血のような赤色である。

邪悪な物の存在を感じるとその色はあせてしまうが、邪悪をかわす力も兼ね備えている。

また、日本語版では明示されていないが、蛇毒を消す能力も持っている。

そのせいなのか、蛇の怪物に対しては強い魔よけの効果を発揮する。

影の大王により嘆きの湖(Lake of Tears)に隠された。


オパール(Opal)

平原族(Plains)の宝石。

希望(hope)を象徴する石で、虹の七色に輝く。

触ったものに未来を見せる力があり、作中でも何度か未来の映像をリーフに見せている。

しかし皮肉なことに、希望の宝石であるにもかかわらず、本編で見せた映像のすべてが不吉なものであった。

また視力を回復させる力もあるほか、ラピスラズリと特別な関わりがある。

実は触れた者に希望を与える能力もあるようだ(p.245, 『影の門』)。

影の大王によりネズミの街(City of the Rats)に隠された。


ラピスラズリ(Lapis Lazuli)

メア族(Mere)の宝石。

神力の石(heavenly stone)とされ、幸運(good fortune)を象徴する宝石でもある。

群青の地に銀色の点が散っている様は、夜空の星のようである。

魔よけの力を持ち、呪いを打ち消すことができるが、その活躍は少なかった。

理由は不明だが、オパールと特別な関わりがある。

影の大王によりうごめく砂(Shifting Sands)に隠された。


エメラルド(Emerald)

小人族(Dread Gnomes)の宝石。

名誉(honor)を象徴する石で、若草のような緑色に輝く。

邪悪なものが近づいたり、誓いが破られたりすると、その色はあせてしまう。

解毒の力があるが、ルビーとは異なり、すべての毒に対して効果がある。

また、痛みや潰瘍を癒す効果もある。

影の大王により恐怖の山(Dread Mountain)に隠された。


アメジスト(Amethyst)

トーラ族(Tora)の宝石。

真実(truth)を象徴する石で、すみれのような紫に輝く。

病や毒に反応して色があせるほか、人の心を落ち着ける効果がある。

影の大王により魔物の洞窟(Maze of the Beast)に隠された。


ダイアモンド(Diamond)

ジャリス族(Jalis)の宝石。

純潔(innocence and purity)と力(strength)を象徴する石で、氷のように透明な輝きを持つ。

触ると勇気がわき、筋力が上がる効果がある。

また日本語版では明示されていないが、疫病を治す力も持っている。

この石を持つと真実の愛を得るというが、それがリーフの役に立ったのかは定かではない。

なお、この宝石を手に入れる手段が暴力的であったり不正なものであったりしたとき、あるいは妬みや欲望のままにこの石を手に入れたとき、その人間には恐ろしい運命が待っている。

第3部でデルトラのベルトを盗んだ人物が死にかけたのは、ダイアモンドが原因なのだろうか?

影の大王によりいましめの谷(Valley of the Lost)に隠された。


参考

Emily Rodda, Deltora Quest. Scholastic Australia
翻訳:岡田好惠、上原梓『デルトラ・クエスト』 株式会社岩崎書店

Deltora Quest Wiki-Wikia

Deltora Quest #5: Dread Mountain - Emily Rodda - Google ブックス

Deltora Quest #6: The Maze of the Beast - Emily Rodda - Google ブックス

Deltora Quest #7: The Valley of the Lost - Emily Rodda - Google ブックス




オパールの能力追加。(2017/1/6)

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